滋賀男声合唱団

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ミュージカル「学生王子」の話

 第9回演奏会で取り上げます「学生王子」の物語です。
その1    原作とミュージカル
 「学生王子」は「アルト・ハイデルベルク」として知られたウィルヘルム・マイヤー=フェルスターの戯曲をもとにしています。
なお、戯曲アルト・ハイデルベルクは今から100年以上前、1906年1月29日にパリで公演されていますので永い歴史があるのですね。なお、日本では戯曲版は岩波文庫が1935年に出版しています。小説は角川文庫が1954年に出版しています。残念ながらどちらも絶版になっているため入手は難しいようです。古本屋で運良く見つけることが出来ればあなたは極めて幸運でしょう。
「学生王子」はこの原作をもとにして、ドロシー・トネリーが台本・歌詞を、シグムンド・ロンバーグが曲をつけた全2幕5場のミュージカルです。1924年12月にブロードウェイのジョルソン劇場で初演されて以来、608回もロングランを続け、ロンバーグの作品でも最高のヒット作となりました。ミュージカルの黄金時代といわれる1920年代において画期的な成功をおさめた作品と言えましょう。
 ロンバーグの音楽は、ウィーンのオペレッタの影響を受けつつ、格調高い伝統音楽に新しいジャズの要素を取り込んだセンス、何よりも旋律の美しさ、そしてワルツやマーチを重視した構成に特徴をもっています。「学生王子」はその巧みなセンスが生かされていて、至る所に珠玉のような美しい旋律がちりばめられています。今も尚、「学生王子」が新鮮さをもち続けて、聴く人の心を魅了せずにはおかない素晴らしい作品であることが納得できるでしょう。なお「学生王子」は1928年にノーマ・シャーラーとラモンノヴァロの主演、1954年にアン・ブライスとエドマンド・パードムの主演で二度の映画化が行われています。日本で公開された時はちょうど皇太子殿下ご成婚のニュースが世間を騒がせていたので、「皇太子の初恋」という邦題で上映されていました。この映画でパードムの歌のふきかえをマリオ・ランツァが受け持っていたことでも当時話題になったのです。

    以下、9月掲載のNO2へ続く・・・・・
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