滋賀男声合唱団

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合唱による風土記「阿波」その1

作曲家 三木 稔氏のこと
 三木 稔氏は昭和5年(1930年)徳島県の生まれ。
東京芸術大学作曲科卒業後、本格的作曲活動での作曲界への登場は少し遅れた様ですが、1960年頃から数年間は合唱のために集中的に作品を提供し、合唱作曲家としての顔が最初に知られました。その後、邦楽器(筝、尺八、三味線など)による現代的合奏の分野の確立のための作品作りに尽力され、また器楽曲、オーケストラ曲、オペラ音楽等、意欲的な作品を作曲され、現代日本を代表する作曲家として、又日本、アジア伝統楽器と西洋オーケストラを結ぶ管弦楽曲作曲家として国際的にも高い評価を得ています。
三木氏自身が高校時代に音楽にのめり込むきっかけとなったと言われる合唱音楽において、男声合唱のための最初の組曲が1962年発表の合唱による風土記「阿波」です。
この組曲は、翌年に東京リーダーターフェルライン(現東京リーダーターフェル1925) 指揮・荒木宏明氏により初演されました。

合唱による風土記「阿波」のこと
 この作品は徳島県(阿波)を舞台にした労働の歌です。ただ、阿波地方で歌い継がれた
民謡の伝統保存という事よりも、この地方に存在し、また存在した労働を素材に音楽を再創造する事に多くの努力が払われています。従って、部分的には伝承の旋律を参考にしていますが、その名残は極めて少なく、創造された旋律で見事に構成されています。
 この組曲、合唱による風土記「阿波」の成功により、合唱組曲としての「民謡」は大きく変化することになりました。歌詞は実在のものを借用して新しく曲を作るとか、「詩」さえも新に作詞した作品も出てくる事になり、こういった意味からこの曲は現代日本の合唱音楽の先駆けと言われています。
この組曲は①たいしめ(鯛締)、②麦打ち、③もちつき(餅搗)、④水取り、⑤たたら(踏鞴)
以上5曲で構成されており、演奏効果のあがる無伴奏男声合唱曲として多くの男声合唱団で演奏されています。

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