滋賀男声合唱団
Que tout l'enfer fuie au son de notre voix...
Que tout l'enfer fuie au son de notre voix...
この作品を「映画史に残るミュージカル映画の最高傑作!」という意見に賛同される方も多いことでしょう。オープニングの空撮で描かれた美しいザルツブルクの丘に、溌溂としたジュリー・アンドリュースによって伸びやかに歌われるテーマ曲。1965 年に公開されて 57 年経つというのに今もって初めて触れた時の感動が私たちの心にしっかりと蘇ります。
2022 年 6 月、「アメリカン・フィルム・インスティチュート（AFI・アメリカ映画協会）の生涯功労賞の授与式に、受賞者ジュリー・アンドリュースのもとに、トラップ大佐一家の子供たち——長男フリードリッヒ役、次女ルイーズ役、次男クルト役、四女マルタ役、そして五女グレーテル役——を演じた 5 人のキャストが結集!!」というニュースが飛び込んできました。この中で最年長者は長男役のニコラス・ハモンド 72 歳、末っ子役グレーテルことキムは 64 歳。残念なことに郵便配達人ロルフとの恋心「もうすぐ 17 歳」を初々しく歌い踊ったリーズル役シャーミアン・カーは 2016 年に 73 歳で、一家の中心だった父親役トラップ大佐クリストファー・プラマーも、2021 年 2 月に 91 歳で天に召された、とも報じていました。
このミュージカル公開から 32 年後の 1997 年に医療ミスでその美声を失ったジュリー・アンドリュース（84 歳）ですが、子役たちに囲まれた授賞式では、感激の面持ちで最初から最後まで音楽に合わせて口ずさんでいたといわれています。
この映画に登場した役者たちは、奇しくも滋賀男声合唱団メンバーの年齢層とオーバーラップします。滋賀男声合唱団版「サウンド・オブ・ミュージック」ではこの 7 人の子役たちが 60 年後に興じる姿に思いを馳せ、時にパロディーを交えて演じます。何が出てくるかは、お楽しみに。
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